リベンジポルノ被害防止法(私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律)

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私は2年間女性局長として全国をまわり、なかなか陽の当たりにくい、女性が抱える悩みや問題に心を寄せてまいりました。その中でも党女性局としてはじめて立法作業に取り組み作り上げた「リベンジポルノ被害防止法」は、特に力を入れた政策の1つです。

リベンジポルノというのは、振られた腹いせに、交際中のプライベートな写真をばらまく、非常に卑劣な行為で、悩んでいる子供たちはたくさんいます。

リベンジポルノなんか、「私には関係ないわ」なんて思われるかもしれませんが、各種機関の調査によれば、「裸の写真撮らせて」と頼む殿方も多くいれば、それを了解する女性も結構いるようで、10代から20代の女性のなんと16.5%の女性が、彼氏に裸の写真を撮られた経験があると答えたそうです。年頃のお嬢さんがおられる全国のご父兄の皆様は、大変ご心配のことと思います。

この様なお嬢さんを守るために、振られた腹いせに交際していた時のプライベートな写真をばらまく、といった行為を「罪」として、「罰則」を設けた法律を成立させました。

昨年は、リベンジポルノ禁止法が施行された最初の年でしたが、警察には1000件を超える相談が寄せられました。おそらくこれは氷山の一角で、まだまだ悩んでいる人はいると思います。2013年に起きた三鷹ストーカー殺人事件、これはリベンジポルノ禁止法制定の契機となった事件ですが、依然法廷で争われていることは報道でご存じのとおりです。

勿論、法律が成立したことで、今ではこうした犯罪に抑止力がかかっていると期待はしていますが、事件に巻き込まれないためには、まず撮らせないことが大切です。リベンジポルノ被害防止法は「ばらまかれた後」のことしか守ってくれません。大好きな彼が写真を撮りたいっていっても、絶対撮らせちゃダメです。どんなに頼まれても、「俺の事信用してないのか」って言われてもとにかくダメ。自分を守ることが大切です。理由なんて言わなくていいんです。「嫌だ」「ダメだ」これにつきます。家庭でもぜひ伝えてあげてください。そしてリベンジポルノのことで、娘さんが悩んでいたら、話を聞いて、味方になってあげてください。悪いのは撮られた娘さんではありません。そして実際にばらまかれていなくても「言うことを聞かなければネットにまいてやるからな」と脅されただけでも相談できるんです。繰り返しますが、悪いのは撮られたほうではなく、それをばらまくほうなんです。

6年前の選挙の際、私は、がん患者、女性、高齢者と子供たちといった「弱い立場」のみなさんを守っていくことにいのちを懸けたいと申し上げました。いまでもこの思いに、変わりはありません。これからも、「守ります」。安心な生活、日々のささやかな幸せ、将来の生活への希望。こういうものを大切にしたい、女性の皆さんを守りたい、と思っています。

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