『私たちをとりまく世界のいま』

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イギリス国民がEUからの離脱を選択しました。

そもそもEUとは、米国主導のグローバル資本主義に対抗するために、加盟国28か国(直近は2013年のクロアチアの加盟)が集う経済圏にまで拡大してきました。

一つ屋根の下にともに力を合わせ生きていこうという、その理想は良かったと思うのですが、
経済合理性を優先するあまり、その実態は「大人と子供が同じ土俵で戦う」ようなものになってしまった、のではないでしょうか。

結果はドイツの一人勝ち。

ギリシャやスペインのような負け組は借金まみれ。

国と国との間に格差ができました。

そして、勝った国にも移民が押し寄せ、国内でも格差は広がり、コミュニティも崩壊していく。

最終最後生き残るのは、グローバル企業なのです。

まさに「グローバル企業栄えて国滅ぶ」、そんな状況です。

日本も他人ごとではありません。

今、私たちの日々の生活にある不安の背景にも、グローバル資本主義の行き過ぎがあるのではないかと感じています。

有名なグローバル企業が、今までとは違う商売のやり方で利益を総取りした上で、税金も払わない。
ネットで欲しいモノがあっという間に手に入るのは便利ですが、それと引き換えに多くの人々が過酷な労働条件に苦しみ、安定した仕事と暮らしを営むことができない状況が生まれています。

かつての「助け合い社会」は崩れはじめ、経済的格差も拡大し、他にも環境破壊、安心・安全の崩壊、企業の不正など、多くの問題が明らかになっています。

「グローバル企業栄えて国滅ぶ」。

私は、そんな危機感を覚えてなりません。

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