私の政治理念と政策

『守りたい、小さな幸せ』

私は、かつてがんを患い、命の終わりを覚悟しました。そして、当たり前だと思っていた日々の生活にこそ、大事にすべき幸せがあるということを、痛感しました。

    仕事で客に叱られた。帰りの駅でバッタリ会った幼なじみと乾杯。
    急な発熱、子どもをおぶって救急外来。心配ないと言われ、その寝息に一安心。
    この冬の寒さはカラダにこたえた。あと何回できるだろう、友との花見。
    誰もが一つや二つ不安を抱えながらも、懸命に日々をくぐりぬけている。
    今日も「不安」への答えを探しながら、なかなか寝つけない。そしてまた夜が明ける。

私たちのひとりひとりが、日々の暮らしの中で見出そうとしているささやかな幸せ。そういった「小さな幸せ」を守りたい。

私なりに「どうにかしたい想い」と「簡単には変わらない現実」のあいだで葛藤するなかで、私は政治家になってから、ずっとそのことを思い続けてきました。


『私たちをとりまく世界のいま』

日々の生活にあるそこはかとない不安の背景には、グローバル資本主義の行き過ぎがあるのではないかと感じています。

有名なグローバル企業が、今までとは違う商売のやり方で利益を総取りした上で、税金も払わない。ネットで欲しいモノがあっという間に手に入るのは便利ですが、それと引き換えに多くの人々が過酷な労働条件に苦しみ、安定した仕事と暮らしを営むことができない状況が生まれています。かつての「助け合い社会」は崩れはじめ、経済的格差も拡大し、他にも環境破壊、安心・安全の崩壊、企業の不正など、多くの問題が明らかになっています。

「グローバル企業栄えて国滅ぶ」。私は、そんな危機感を覚えてなりません。


『半世紀前の沢内村に政治の原点を見る』

そのような時代にあって、国会に議席を頂いているものとして、政治の最も大切な役割とは何なのか。私自身、悩み続けましたが、日本の医療政策の先駆けとなった、岩手県の旧・沢内村にそのヒントがありました。

    「いつでも・どこでも・だれでも、健やかに生まれ・健やかに育ち・健やかに老いる」

これは1962年に、沢内村が「地域包括医療実施計画」で掲げた目標です。

今から半世紀以上前。豪雪の寒さの中、早死にする赤ん坊たち。貧しく医者にかかることができずに亡くなるお年寄り。こうした光景を目にした当時の深沢村長は「いのちに格差があってはならない」「生命尊重こそ政治の基本」という理念を掲げて、大きな実績を残しました。

深沢村長は、ブルドーザーを購入して豪雪を克服し、保健師や医師を招いて、村民の健康と生活の改善につとめました。さらに憲法で保証された「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を掲げて、乳児と高齢者の医療費無料化に踏み切りました。そうした努力の末に、全国初となる乳児死亡率ゼロを達成するまでになりました。

この沢内村が歩んだ足跡というのは、政治や行政のあるべき姿について、素朴な問いかけを突き付けているように思います。


『女性として取り組む「いのちの政治」』

私は、この強くてしなやかな「いのちの政治」を国全体で展開したいと思います。

安心できる出産・子育て・医療・介護、そして雇用や、食の安全や製品の安全、さらには安全保障、経済、地球環境に至るまで、すべての政策を「いのちの安心・安全」で貫きます。

ちなみに日本には、創業100年を超える企業が約3万社。他国を圧倒する老舗大国です。例えばお伊勢参りのお土産で有名な赤福もその一つです。その創業300年という長い歴史をつないできたのは「母の経営」であると聞きます。赤心慶福とは、他人の幸せを喜ぶという、まさに「日本の母のこころ」です。現在、社長は女性ですが、その肩書は「代表取締役社母 兼 社長」、会社の母と書いて、社母というそうです。

いま安倍政権は、女性活躍の推進に力を入れているところですが、赤福ばかりではありません。日本では、永い間とてもたくさんのおばあちゃん、お母さん、多くの女性たちが「いのちをつなぎ、守ってきた」のです。

日本の母に心から敬意を表し、感謝しながら、私も、女性として、すべての女性がもっともっと活躍する社会の実現に向けて、力を尽くしていきたいと思います。

その先には、効率優先の金儲けのための自由競争ではなくて、いのちの安心・安全を競い合う良い意味での市場競争へと導いていくことを通じて、さまざまな問題をはらんでいるグローバル資本主義に取って代わる「いのちの資本主義」を実現し、「小さな幸せ」を守っていく。そういう方向へと日本が世界をリードしていくことができる政策を創り上げていきたいと考えています。


『未来にむけていのちをつなぐ子どもたちのために』

最後になりますが、先の熊本の地震では、東日本大震災の時と同じく、今回も天皇皇后両陛下は、被災地のお見舞いに赴かれました。そして全国からも、多くのボランティアが被災地に向かいました。いま、政府や地方自治体はもちろん、皆さんが力を合わせて復興に取り組んでおられます。

日本という国は、昔から受け継がれてきた美徳を大切にしながら、どんな時でもみんなが助け合い、心をひとつにして立ち直りに向けて歩んできました。

私は、日本が世界のモデルとなるような共助社会を創り上げて、世界が一つの家族のようにむつみ合えるよう、その実現に向けて一所懸命に取り組んでいきたいと思います。そして、未来にむけていのちをつなぐ子どもたちが、新しい夢を見られるような日本になることを願っています。

今回の選挙では初心を忘れず、弱きを助け、強きをくじく政治家であることをモットーに、大好きな神奈川の木の一本、草の一本まで知りぬくつもりで、最後まで走り続けます。どうか皆様の温かいご支持、ご支援の程、よろしくお願いします。